年長さん積み木の「キリンクラブ」

キリンクラブでは和久積み木にチャレンジしています。

ホルプ館を営まれていた川戸さんが講師で、つきぐみ・ほしぐみさんが体験。

今回は新たに購入したケルンモザイクを行いました。

グレーを中心とした新色のセットです。

高価なものなので、人数分そろえるもの毎年というわけにはいきませんが、

今年の年長さんは、開封したばかりの新品をつかえる貴重な機会に出会えました!

特定の形を作ることで、形の認識が増したり、空間認識力が増す、

ボードの中で組み合わせたり、何もないところに自由において発想をひろげたり、

遊び方も、効果も無限です。

さて、今回のテーマは4つの正三角形を使って正方形をつくることが

子ども達にとってのテーマです。

最終的に、同じ色の四角形を4つならべ、

黒・白・ライトグレー・ダークグレー4列できあがります。

取り組みながら、色の配列についても感覚的に身に付けることが

できるよう組まれたプログラムです。

最初に先生が説明してからスタートします。

できる子はできますが、普通は時間がかかるものです。

子どもの手元を見るとピースを何度もくるくる回しています。

三角形の長い辺と短い辺の区別がついていないので

どの辺を組み合わせるかが分からないのです。

「結果として形ができた」ではなく「自分で狙ってつくれるようになる」

ことが、大事なので、個別の声かけがここから必要になります。

ひとつづつ三角形を持って、「どの辺が長いかな?どの辺が短いかな?」と

確認したり、「どことどこをくっつけたらいいかな?」と確認したりします。

また、三角形が分っていても、正方形の見通しがつかない子もいます。

そのときは、質問形式よりも、正方形の作り方を教えるほうが効果的。

「三角形のお山の頂点を仲良くさせる(合わせる)んだよ」と声を掛けたりします。

方法や見方がわかったら、少し離れて様子を見ます。

一色につき4つの正方形×4色で16回の繰り返し。

三角形は一つにつき4つなので16×4=64の観察。

形を見通すために目は持っているピースとパターンボードを

行ったり来たりするので、頭の中では沢山の情報処理が

行われていることでしょう。

子どもそれぞれに1~3回のチャレンジをしました。