
お寺では正月の三ヶ日、霊具の膳をお供えします。
お檀家さんも、おもちやお菓子を仏壇に供え
ご先祖様を丁寧におまつりされています。
新年の行事として「やるべき事をやる」という考え方でいましたが、
最近は、先祖を偲び、思いをいたしながら
好きなものや、お正月飾りを準備することが行事であると考えるように
なりました。
禅の教えでは「只管打坐(しかんたざ)」という言葉があります。
「ただひたすらに坐禅する」ことが目的なのだという意味です。
先祖と一緒にお正月を迎え、新年に思いを新たにする
そこをぶれずにひとつひとつ行っていくことが大事なのですね。
毎年同じ事を行っているのですが、一つの気づきで少しだけ
禅の教えが深まったように感じています。
言葉だけで知っているのと、自分で気づくのはおおきな違いがあります。
1日1日をもっともっと大事に生きられるようになりたいものです。